記事No.274 へのコメントです。
はじめまして。私はサービスマニュアルを持っておりませんので、どの部分かはよく分かりませんが、気化器については共通事項ですので、参考になれば幸いかと存じます。症状:キャブレター・エアーベントホース(チューブ)より燃料が大量に流出する。
条件1:エンジンが始動していると発生する。
条件2:エンジンが停止していると発生しない。
条件3:以上の理由によりエンジンが始動はするが吹けが悪く、またトルクも上がらない。
原因と対策について
エアーベントホース(チューブ)はフロートチャンバー内の圧力とチョークバルブ上方の圧力を等しくするため、双方を結びエアークリーナーが詰まった時などに、混合気が濃くなるのを防ぐ働きをしています。
また、燃料の油面の高さが変化すると、可変ベンチュリーを流れる空気の速さが同じでも、メインノズル等から吸い出される燃料の量が変わるので、空燃比が変化し、エンジンの負荷に応じた適切な混合気が造れなくなるため、油面の高さの安定が必要になります。
タンクからフューエルポンプで送られる燃料は、フロートチャンバー内の油面が低い場合には、バルブを通って流入し、ある一定の油面に達するとフロートの浮力でバルブが閉じて燃料の流入が止まります。
このため燃料が消費され始めると、フロートはわずかに下がってバルブが開き、燃料が補給されます。
以上の理由により考えられる対策
対策1:フロートの油面の高さを調節する。
対策2:キャブレターの同調を取り、負圧を適正値にする。
対策3:キャブレター・フロート内のバルブのあたりと調整を取る
対策4:ホースに亀裂がないかを確認する。
対策5:エアークリーナーを交換もしくは掃除する。
対策6:気化器のゴムまたはパッキン類は亀裂や劣化があってはならない。
おそらくフロートの油面が高いのが原因と考えられます。またエアークリーナーが詰まっても負圧が極端に強くなり燃料が濃くなります。※この場合はプラグが濡れて始動性が悪くなりますが。
また、気化器を使用しているため、これから暑くなりますとパーコレーションが発生することもたまにありますので注意しましょう。
EFIでも、ごくたまに発生します。
パーコレーション:浸出 しみ出し ろ過
エンジン故障のひとつで過熱等によりキャブレター内のガソリンが膨張してノズルやブリードからしみ出し混合気が濃くなりすぎてエンジンがかからなくなること。
ビッケ@埼玉様の場合、とりあえずエンジンがかかりますからサービスマニュアルに記載されている油面調整で様子を見られてください。
また、間違い等ございましたら御指摘ください。削除しますから。
無事に直ると良いですね。では失礼いたします。
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